マレーシアからの手紙

フラフラさまよって生きるうちに日本を離れ、マレーシアはクアラルンプールへ流れ着いたアラフォーの中年男。ここでは情報をまとめるというよりも、日常生活を徒然と書こうと思います。

【歴史は繰り返す】日本もかつては今の東南アジアのようだった?

こんにちは、なぐもさむです。

■私の履歴書

日経新聞の朝刊裏面のド定番と言ったら『私の履歴書』。

ぶっちゃけ多くの人は自慢話系が多くて微妙なのですが、確かに時々すごく読み応えある時はあるんですよね。

今月はニトリ社長の似鳥昭雄さん。まさにどんぴしゃな感じで話題になっているようです。

kabumatome.doorblog.jp

日本の実家にいた頃は日経新聞読んでましたが、今はマレーシアなので高くて

上記のまとめ記事を見ただけですが、これはぜひ読んでみたいなぁ。自慢話の匂いはしないどころか、かなりかっこ悪い事やグレーゾーンな事ばかりで、これで本当にご本人はOKなんでしょうか?と思ってしまいます。読み手としては、それがいいんですけどね!

■どこかで見た世界

ただこれを読む限りだと、グレーゾーンな仕事や泥臭い仕事も厭わずにやってきて、その結果成功して今日があるのでしょう。単にヤミ米販売をしたというのでさえグレーですが、受験した高校の校長に売ったような事を書いちゃっていいんでしょうか(汗)

さらにスナックでお金の取り立てやら教授の弱み握ったりだとか。。。

私も日本にいた頃なら「この会社コンプライアンスとか大丈夫かよwww」と思ったでしょうが、今はまったくそんなことを感じなくなりました。

なぜなら、マレーシアにいるから、これと似たような世界を見ているのです。

私が勤務するようなグローバル企業だと、コンプライアンス研修みたいなのを勤務時間使って受講させられたりします。日系企業なんかも日本の本社がうるさいようですね。

しかしローカル友人が勤務するローカル企業だと、「コンプライアンス?なにそれおいしいの?」と言った感じです。なぜなら、そもそもコンプライアンスを遵守しているようだと仕事もうまく進まないのが現状なのです。

東南アジアの多くの国において、仕事でネックとなる事の一つが警察や役所関係です。彼らは色々と理由をつけては仕事を進めないのですが、そんな彼らを早く動かすのが『手数料』をあげること。要はワイロです。

彼らは本当に手数料が大好き。まぁ給料が安いので、それがないと生活が厳しいという面もあるんですけどね。でもホントにワイロで色々な事がどうにかなるみたい。色々話は聞きましたが、ちょっと公には書けないレベルです。。。

(それが当たり前の中、東南アジアで唯一汚職を厳しく取り締まったのがシンガポール、というか先日亡くなったリー・クアンユーは本当にすごいと思います。)

■グレーが許される環境

ただ、これは見方を変えると、やり方次第でビジネスを大きくかつスムーズに進める事が可能なわけですね。そして周りに先んじてビジネスを行う事で、先行者利益も得ることができます。そういう人たちがたくさんいたら、ビジネスはどんどんと大きくなっていくことでしょう。

似鳥社長が育った時代も、まさに高度成長期。まだきれい事じゃない部分で世の中が動いていた時代なのでしょうね。

そんなマレーシアも成長が落ち着き、シンガポールのように法律が遵守されるような社会になる日が来るのでしょうか。おもしろみはないでしょうが、先進国入りを目指すならそうならないといけないわけですよね。